眠れない
寒い、腰が痛い、足が痛い
ってなかなか眠れないばあちゃん。
ドンドンドンと自分のからだを叩くばあちゃん。
私がそんなに叩いたらあかんよ、からだが余計痛くなるよ、今日一日中叩っきょるでぇ、それでもましにならんなら叩かんほうがいいよ
なんてことを言うと
「先生が叩いてもいいって言うた。叩かないと痛いもん。こんなん初めてや。からだや骨折してもどうなってもいいけん強く叩いて。眠れんのよ。」
と泣きながら言って、更に強く叩こうとする。
どうしたらいいんや…と思いながらとりあえずマッサージをしてみた。
こっちがなにか言うと先生が~を多用し、注意とは逆のことをするから
イィーーーーってなるときもあるけど
腰と足のマッサージをしたあとに
「ありがとうありがとう。メロンちゃんの手は温かいなあ。メロンちゃんの心も温かい。メロンちゃんがおってくれて良かった。ありがとうありがとうーーー」
って言ってくれたばあちゃんの言葉に本当に私の心はあったかくなる。
マッサージ中に、まだ全然温まってないのに、もういいから早く寝てなって言ってくれる優しさを持っているところは昔から変わらず。
自分が寒くて痛くて眠れないのに私のことを先に考えてくれるところは昔から変わらず。
その優しさに私は昔から助けられてきたから、ばあちゃんがしんどいときは寄り添いたいなあなんて思うわけで。
ばあちゃんが眠れないと私も心配で眠れんわけやけど、そんなときに私が少しでも寄り添うことでばあちゃんがほっとできる瞬間をつくることができるのかも…と実感できた夜中でした。