ばあちゃんは寂しい病。
寂しい寂しい…故郷に帰りたい…
これ、ばあちゃんの口癖。
ばあちゃんは毎日寂しいを連呼する。
家族がいても、みんなが出かけてても、
寂しい寂しいなあ。寂しいよーー。
なんでこんなところに住んでるんだろ。
誰もおらん。ばあちゃんはこの家でいつもひとりじゃ。(いまはもうひとりにさせてないで?いつも誰かおるで?)
って言う。
認知症になる前から寂しがり屋なばあちゃん。
きっと、若い時に楽しい暮らしをしてたからかもなーーって思う。
いつも昔の、東京で暮らしてたときの話や、きょうだいといたときの話を楽しそうに言うから。
その思い出(昔のことは忘れてない)があるから今が寂しいんかなって思ったりもする。
今はたぶん不安が一番にあるんだろうけど、とにかく寂しい、心配、心細い、で
誰かがいないと(特にじいちゃん)パニックに陥って、探したり(畑、近所の家、駅とか)、電話かけたり(親戚、娘、お店にまで!)するわけで。
こっちも必死にとめるけど、 ばあちゃんも必死やから、やめさせるにも逆ギレされたり、聞いてくれなかったりしてもう言うこっちがへとへとになってて。(もっと上手な方法があるはず!と模索中)
いつもならみんなが学校とか仕事に行く平日は、じいちゃんも家から出んし、出たとしてもばあちゃんと一緒に出かけるんやけど。
たまたま今日はじいちゃんだけが出る用事があって。
私もお昼から授業だったから、昼の45分間だけばあちゃんがひとりになる時間ができて、さあどうしようと。
じいちゃんと一緒に行くと言っても車の中でひとりでおれんって言うし、家でひとりではまた電話かけたり近所の人巻き込んで誰もおらんー!って騒ぐだろうし。
こりゃどうするかと。
じいばあ私で考えた結果、もう近所の人に頼もうってことに。
で、近所の人の家に行って、一緒におってやって下さい!すみません!ってお願いしたら、用事が終わってから来てくれることになった。
じいちゃんが出かけてからは私も授業にギリギリ間に合うか!っていう時間まで家でおって、近所の人が帰ってきたらすみませんー!お願いします!って頭下げて(近所の人も遅くなってごめんよー!気をつけて行きなよー!って言ってくれてめっっっちゃ優しかった(涙))、学校にビューーン。
運転中
ばあちゃんのことが気になって、心配してないかなー、上手くやってるかなー、近所の人とどんな話してるんかなー、迷惑かけてないよなーいけるよなー、とか考えながら
ふと、この状況を振り返って
あれ?わたし子守りしてんのかな?
ってちょっとニヤけた(笑)
でも、本当に近所の人や親戚がばあちゃんやじいちゃんのことを心配してくれて、いいよって笑って許してくれたり協力してくれたりしてるから恵まれてるよなぁ。(本心どうなんかは知らんけど。知るのこわい。)
家族以外のひとが話しかけてくれるだけでも、やっぱり精神的に違うと思うし、話すことがまず良い事やもん。
感謝しなければ。
家族だけじゃ抱えきれない時あるもんね。すごくありがたい。
近所の人の付き合いとかも全部じいばあがしてきてくれたものなのか…って考えたら、じいばあにも、ありがとう。って思う。
介護認定の申請に。
いろんなひとからすすめてもらってたけどなかなか踏ん切りがつかなかった介護認定の申請にやっと、やっっっと行ってこれた。
春休み最終日じゃなくて始まる前に行きたかったっていうのもあるけど、でもまあこれで一歩踏み出せた感じ。
少しでもじいばあが安心できたらなあと思うけど…どうなるだろう…
私は学校行って友達や先生と話して、色々吐き出せて、家から離れる機会が毎日あるけど、じいばあにはそれがないもんな~しんどいよね毎日。無力でごめん。
って思ったりモヤモヤしてたりしたから今回思い切ってじいばあにすすめてみたの。
帰りの車のなかでじいちゃんが
「メロンちゃんが言ってくれたおかげで踏ん切りついたわ。やらなやらなって思いながらズルズル伸ばしとったけど。やっとできた。ありがとう。」
って言ってくれて。だいぶ嬉しかった( *´ω`* )よかったって思った( *´ω`* )
じいちゃん、ばあちゃん。これからも一緒に頑張ろうねぇ。じいばあのこといろんな人が心配してくれてる。私も一日中考えてる。大丈夫。ひとりじゃないよ。
ばあちゃんと散歩。
ばあちゃんと散歩にいってきた~~(^○^)
家から出る前は
「腰いたいけん無理かもしれん。」
「家のことが心配。」
「胸がしんどいけんちょっとだけな。」
って言ってたけどいざ歩き出すとるんるんに。
しっかり歩いてくれて笑顔もでてた。
川柳も7句つくってくれて。(今日はすごく冴えてた)
聴こえてくる鳥の鳴き声を真似するまでにご機嫌に。
「けっきょけっきょけっきょけっきょけーーーーーきょ」
妖怪みたいでした。笑った。(ビデオ撮ったから載せたい!!!けど載せられない)
30分ちょっとの散歩だったけどばあちゃんも楽しそうで、私も楽しくて。
お互い良い気分転換になったんじゃないかなーと。
帰宅後、楽しかったかきくと
「楽しかったよ。いつにないずーっと歩いてきたもん。」
川柳もできてよかったねと言うと
「よかった。長いことつくってなかったけん。またメロンちゃん一緒につくろうなー(にこにこ)これから頑張ってどっかに出そう!」
と、応募する気満々(笑)
「今日俳句つくったけんきいてなー!」
って上機嫌でじいちゃんに披露するおばば。
かわいい。
また時間作って散歩したいなあ。と思った孫でした。
最後に、ばあちゃんがつくった川柳(俳句?)を。ばーーーん。
散歩する 夕焼け空に 背をむけて
夕方の 優しい風を 身に受けて
青空に 楽しさ見つける 散歩道
天高く 春風受けて 冬が去る
春風に 桜ちらほら 舞い降りる
散歩道 ちっちゃいからだの 鳥の声
母帰る 嬉しさに走る 私がいる
デイサービス。
今日、大学の老年期のプロの先生にじいばあのことを相談した。
家族がほんとに大変で。ばあちゃんはじいちゃんに依存してるからじいちゃんにべったりで5分も離れていられないんです~
なんてことを伝えたら
それはじいちゃんが大変すぎる
デイサービス考えな??
と言ってもらって。
だよね~そうよね~となり
本気でデイサービスを考えることに。
前からそういう話が出なかったことはないし、考えなかったこともない。
遠くに住むばあちゃんのきょうだいもじいばあを心配してくれてて、みんなデイサービスのこと考えな?って言ってくれてる。
でもなかなか家族が踏み出せず。
だって本人が嫌がるから!!!
(私のこと邪魔だと思ってるんや!私やいらん存在なんや!私がおらん間に浮気する!とか言う)
でもそろそろ私も春休み終わるし、就活生やし、国試の勉強もあるしで。(こんなんやけど一応看護学生やってる)
デイサービス受けたらちょっとはじいちゃんも家族も助かるんかな~なんて思ってみたりして。
もう早めに言ってみよう!と家に帰って早速じいばあに先生が言ってくれたことを伝えると
「それはいいかもな~もうばあちゃんもこの家でずっとおるんしんどい。それも考えたいなあ。」
と案外乗り気で。
「もうメロンちゃんにばあちゃんの人生任せるわな~」
まで言ってて。(それはそれで私がしんどいけども!!)
じいちゃんもそのほうが助かると言ってるから、ケアマネさんに相談してみようかな~って思ってるところ。
ばあちゃんの気が変わる前に。
1時間
薬飲んでーっていうとだいたいは、はーい!って言って飲んでくれるんやけど
今日は飲んでくれるまでに1時間もかかったーー( ノД`)
「先生がしんどいときは飲まんでいいって言うた。先生が言うたけん飲まんでいいんじゃ。明日飲む。」
「こんなのもう飲みたくない。からだやどうなったっていい。ここんところもう全然飲んでないんでよ?(いや、毎日飲んでる)」
「お腹がはるんじゃ!!しんどいんじゃ!!!」
なんて言って薬を拒み続けるばあちゃん
出た(笑)先生(笑)って思いながら薬飲むのを勧めるわたし
もう1日くらいいいんかなー?って思ったけど、それが癖になってもあかんしなー先生に相談せずに薬中断するのはよくないなーって思って
時間空けて勧めてみたり、先生が出してくれとんやけん飲んでって先生を使ってみたりして薬を渡し続けるわたし
もう最後のほうは半泣き(笑)
キィーーーなんで飲んでくれんのやーーーってなってこたつに突っ伏してた(笑)
ときに、
隣の部屋から聴こえてきたのが
「もう薬飲んだんかなー?」
ってじいちゃんに聴いているばあちゃんの声
よしきた!と思いながら
「まだ薬飲んでないよ!ここにある!ばあちゃんがさっき用意してたやつ!飲む?」
って渡すと手にとってくれたばあちゃん
キターーーーー!!!!!
ってなったまじで
そのまま一緒に洗面所にいって背中さすりながら薬をのむのを見守る
薬をみたらやっぱりイヤイヤって拒んだけど、なんだかんだ言いながら飲んでくれたばあちゃん
飲み終わったらじいちゃんとわたしで拍手(笑)
するとばあちゃんは、それまでしかめっ面だったけど、んもー!って言って笑ってた(笑)
最後にはありがとうって優しく言ってくれて、なんか全部、モヤモヤも全部、ふっとんだーー(^○^)
ばあちゃんのカバン
2ヶ月前。
大事に大事にしていたばあちゃんのカバンがどこかに消えた。
ばあちゃんはカバンをどこに行くにも、家のなかでも、持ち歩いてて
誰かに盗られなくないからと隠せば、どこに置いたかを忘れて、パニックに陥り、家族総出で探し回るっていうのが続いてたんやけど
2ヶ月前にとうとう出てこなくなった。
どれだけ家族で探しても見つからなかったカバン。
誰かに盗られたんじゃ、病院行ったときに盗られた、誰が私のカバンをとったのか
って怒るばあちゃん
2カ月間毎日カバンを必死に探していたばあちゃん
今日、そのカバンが戻ってきた
戻ってきたというか、家にあった
ばあちゃんが寝ている布団の中にあったらしい
2ヶ月前みたいにじいちゃんの隣でカバンのなかを確認していたばあちゃんをみたじいちゃんが驚いて
「そのカバンどしたん?あったんか?なくしとったのに。」
と聴いたら
ニコニコ笑顔で
布団にあったよ~って答えたらしい
見つかってからは離さずカバンを持っているばあちゃん。
良かったなぁって言ったら
「ばあちゃんのところに戻ってきてくれた~良かった~(ニコニコ)」
とのこと。
表情も安心しているようで。
良かった、良かった。
一緒につくった晩ご飯
今日は私がつくるねーって約束してたから、じいばあと買い物に行って、みんなの帰りに合わせて17時に炊事開始。
17時までは
晩ご飯は?ご飯どうしようなんもしてない!!!
ってパニックになってたけど
私がする、まだやらんでいけるって何度言っても心配して聴いてきたりしたけど
さあ!するか!って時間になったらばあちゃんも一緒にやってくれて手際よく野菜切ってくれた。
野菜切るのと盛り付けはばあちゃんの役目。
できることはできるだけばあちゃんにやってほしくてばあちゃんにお願いしてる。機能維持?になるかな~なんて(笑)
(ただ私が苦手なだけなのは内緒)
世界一受けたい授業でチーズは認知症予防にも良い!って言ってたからチーズ攻めの献立~♡(影響受けすぎなのは知ってる)
ブロッコリーとウインナーのマヨチーズ炒めに鶏ムネ肉の甘辛チーズ照り焼き
(クックパッド様いつもお世話になっています)
ばあちゃんがおいしいおいしいって涙流しながら食べてくれたから嬉しかった~( *´ω`* )