何回もする食事
晩ご飯のはなし
今日から私が春休みだからばあちゃんと一緒に晩ご飯を食べた
カレーとブロッコリー
30分後 お父さんが帰ってきて
お父さんが同じ食事を食べる
それをみていたばあちゃんも
「私も食べようや~食べてないけん。」
と言って食べだす
私が
「さっき一緒に食べたよ。ばあちゃんもう食べとるよ。食べすぎたらあかんよ。」
と言うと
「食べとれへんよ。なにも食べてないし、いまも食べよらんよ。小皿にほんのちょっと食べようとしただけでぇ。ちょっと食べるだけでなんでそんなに言われなあかんの???」
ばあちゃんは怒り出す。
ちょっとだけならもういいやと思ってそのまま食べてもらうことにしたんやけど
21時過ぎ
台所でごそごそしだしたばあちゃん
なにしてるんか聴いたら
晩ご飯食べてなくてお腹すいたから味噌汁を食べると言う
私「もうばあちゃん食べたって。さっきいっぱい食べたよ。カレー。私とも食べたし、お父さんとも食べてたし、今日いっぱい食べた。それにこんな時間に食べたらあかんよ。先生にも遅くに食べたらあかんって言われたってばあちゃん言よったでぇ。」
私が止めるとまた怒る
ばあ「そんなん食べてないよ。カレーや食べてない。味噌汁があったけん食べようとしただけ。もうなんでそんなにおまはんに言われなあかんの。あんたやなんもわからんくせに。ほっといて。なにも食べさせてくれんのか。もう嫌になるわ。」
隠れて部屋の隅っこで味噌汁を口に掻き込むばあちゃん
もうどうやって止めればいいんですかねぇ…わたしの言い方がきついんかな…
口が達者なもんやけんついイラッとしてムキになって言い合いしてしまう。それで後で自己嫌悪になって吐きそうになる。なおしたいところ。
言ってしまう言葉
何回も同じことをしてたり言われたりするとどうしても言ってしまう言葉が
「何回言ってるん?何回やるん?」
何回も言うな
とか
だからな!さっきも言ったやん!
とかで。
私も言ってしまうし家族も言っている。
いちから同じように説明して、同じような態度で接して、っていうのが大切なのは充分わかってるんやけど
数秒前にも言われたことと同じことを言われるとあぁ!もう!となってしまうのが人間で。
優しく言いたいけど言葉にトゲがでてて。
対応が難しいなあ…としみじみ。
今日も(日付変わったから昨日?)火事になるのを恐れたばあちゃんが
寝る前に何度も何度もこたつを確認してて
私にも「こたつは?きれとる?」って何度もきいてて。
ばあちゃんが家のことを心配して、心配のあまり眠れなくて確認したくなるのはわかるけど、ばあちゃんもしんどい思いしてるんはわかるけど。
やっぱりさっきみたやん!ってなってしまう。
「何回来よん?さっきもみたでぇ!」
やっぱり言ってしまう言葉。
「ごめんよ。もうみたけんいけるな。」
ばあちゃんの言葉に私の方がごめんよ…って心がズキッとなる。
笑顔が好き。
今日のばあちゃんはよく笑った。
昼間から夕方の家族が外に出ているときはほんとうに家族のことが心配で
「みんなは?どこいったん?いつ帰ってくるん?」
って家族が帰るまで心配で落ち着かない様子やけど
帰ってくると嬉しそうにする、
まあ、家族が帰ってきたら帰ってきたで
「どこから来たん?あんたのお父さんやお母さんは元気?(お母さんはばあちゃん。お父さんはじいちゃん。)どこで住んでるん?(ここで住んでる)」
「〇〇は?(そんなひといない)〇〇どこいったん?さっき来とったひとはどこ?(それ妄想)」
って自分の息子に
まるで久しぶりにあった親戚のこどものように接したり
来てない人のことを来てたって言ったりする。
で、何時間かこんがらがって、家族といいあいして、家族もうんざりしてるからばあちゃんを怒って、ばあちゃんは叫んで泣いてってするときもあるけど
今日は
「もうそんなん置いといて一緒にクイズみよう?」
って言うとばあちゃんもついてきてくれて落ち着いてくれた。
一緒に録画してたクイズ番組みて、昔話したり歌うたったりしてるとご機嫌さんになり
ばあちゃんはまーーーあよく笑った。
ご機嫌さんだと素直で
「じいちゃんにいつも迷惑かけて申し訳ないなあ。ごめんねじいちゃん。好きだよ~~」
って私に言う。とてもかわいい。
じいちゃんに言ってあげな
と言うと恥ずかしいという。
とてもかわいい乙女。
ばあちゃんにはずっと笑っていてほしいしばあちゃんとずっと笑っていたいってほんとうに思う。
だから私もばあちゃんに優しくしたいし
ばあちゃんが嫌な気分にならんように接したいな。
家飛び出しちゃった…
きょうは、夜中、なかなか寝付けれなかったばあちゃんと一緒に寝た。
うとうとしてたばあちゃんがふと起きて、隣に寝てるのが私って気づいたときに。
ぎゅっとしてくれて
「だいすきだよーー」
って言ってくれたのがめちゃくちゃ嬉しかったし、癒された~( ´ω` )
お昼は約束してたから買い物と温泉へ。
ばあちゃんはしんどい、胸がいたい、行きたくないって言って、買い物は車の中でお留守番。温泉には説得して一緒に。
嫌々入った温泉やけど、入ったら笑顔になって、
「気持ちいいな~熱いくらい。(にこにこ)」
話かけてくれる人もいて、機嫌が良くなったから嬉しかった~!
1時間入ってたかな、もうしんどいって言うから出て、やっぱり気になるのはご飯のことや家族のこと。
「ご飯買いに行かなあかんな、もうみんな帰ってきとんちがう?今日みんなここ(温泉)来てるんじゃないん?」
今日は私がするって言うてたから、心配せんでいける、買い物もしてる、みんなはまだ帰ってこんって言うと安心してた。
帰ってすぐ、食事の準備に取り掛かる。
ばあちゃんにもできるだけやってほしくて、ばあちゃんには野菜切る係をしてもらった。
私なんかよりもちろん上手く切ってくれるばあちゃん。
私がお願いした通り切ってくれて、途中言い合いはあったものの無事、野菜の蒸し焼きとコンソメスープが完成。
6人分ばあちゃんに分けてもらって、おとんとおかん以外の家族4人で一緒に食べて、ばあちゃんもおいしいって言ってくれながら食べて終わって。
ちょっと眠くなったから布団にもぐったとき、帰ってきたお父さん。
たくさん食べるお父さんにはたくさん食べてもらいたい、食べさせてあげたい!って思っているばあちゃん。
私はお父さんにも身体に気をつけてもらいたくて、塩分控えめに、量も少なめにしてほしいって思っている。
一応、料理不得意でも、それなりに考えてしてる献立。
だったのに、私が寝てる間にスープが醤油に変わってた。
「醤油」って言うと大袈裟かもしれんけど。
まじで醤油。
こんなん飲めれんやん!ってくらいの濃さで。
前にも結構そういうことあったから、料理がなにかに化けたかも…なにかばあちゃん加えたんちゃう…って心配になって飛び起きて確認したのはお父さんが食べたあと。
お父さんにそのお汁を飲ませたのかはわからんけど、なんか、私の考えが踏まれた気がして、泣きそうになって、
「ばあちゃん、なんで醤油いれたん?こんなん濃くて飲めたもんじゃない。なんなん。なんでそんなことするん。作っとんのになんでそのまま置いといてくれんの?」
みたいなこと(きっともっとひどいことをたくさん言ったと思う)をぶわーーーって言ってしまった
ばあちゃんも
「なに?なんもしてないよ。知らんよ。覚えてない。もうしらん。わからん。わたしもうこれから料理なんもせん。」
って言って
「わからんのだったらなんでするんよ。」
「そんなん言われたってメロンちゃんが作ったことも知らんし、触ったらあかんことも知らんもん。」
わかる。わかるよ。触らないでって書いてなかった私が悪いし、ばあちゃんが忘れてしまうのもわかる。わかってるん。でも悲しさとかわけわからん感情が溢れててもう口から出る言葉を止められず
ギャーギャーばあちゃんと言い合い。
見かねたじいちゃんが私に
「もう、あんまり、言われん。」
結局、悪いのは全部私か。そっか。そうやんな。
となり、
わかってるのに、怒ったらあかんのわかってるし、我慢も必要なのに
じいちゃんにも
「なんで私がそんなん言われるん!?!?」
となり。
感情のまま車でぶーーんと飛び出しちゃった。
飛び出す前にばあちゃんに
「どこ行くん!?待って!!!」
と止められたけど、無視して飛び出しちゃった。
ひとりになって思う。
ばあちゃんごめん。
まじわたし子ども。またばあちゃんを傷つけた。自己嫌悪。
お昼、家に帰って、ばあちゃんとの時間つくろう。そうする。
飲み忘れ
お風呂上がって食卓をみて絶句。
ばあちゃん薬飲むの忘れてる
わたしも薬勧めるの忘れてた
はぁ・・・・・・
気晴らしに。
ばあちゃんは、じいちゃんの姿が見えなくなるとすぐ不安定になって
「どこにいったん!?また誰かのところ行ったんや。じいちゃんのところには女の人がようけ来るけんみはっとかなあかん。」
って血相変えてじいちゃんを探し出す
トイレに行っても家中を大きな声で探し出す
もちろんじいちゃんにはばあちゃん以外に想っている人はいないのに
今日もご飯作った後にじいちゃんが畑に行っていると
「家のご飯やらなあかんのに(もうできてる)。みんな帰ってくるのに(まだまだ帰ってこない)。暗いのに(全然暗くない)なにしよん。早く帰ってきてくれな困る。」
この言葉がずっと続いて、何回もじいを迎えに行く
そんなに考えて、たくさん心配して、ばあちゃんのほうが疲れるだろうって思うけど
毎日、何度も迎えに行く
今日は暖かかったからもう迎えに行くついでに一緒に散歩しようか、気晴らしにもなるし!ってことになってばあちゃんと散歩してきた。
一回じいちゃんの畑に寄って、早く帰ってこいと言うだけ言って、あとは話したり俳句考えたりしながらぐるーーと家の周りを一周。
テレビで認知症には散歩がいい、散歩中に俳句や計算をするともっといい
って言っていたから俳句を勧めながらの散歩。
なかなかできんけど散歩はばあちゃんと私の気分と時間が合えばよくしてる。
今日は2句。調子よかったら10句はつくれるんやけどなあ~~
わたしが休みの時はふたりともにほっとしてほしくてじいばあといる時間を増やしているけど
わたしもすぐいらっとして思ったことを口に出したり、怒って声上げたり、ばあちゃんの話を聞いてあげられてなかったりする。午前中は寝てるし。
う~~~んまだまだだな・・・・・
落ち着くと…
落ち着くとにこにこ笑顔で話してくれるばあちゃん。一緒にクイズ番組をみて楽しんでくれる。
ばあちゃんのかわいい笑顔が好きだなあと改めて。